ちょっと幸あるBLOG

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ゲイと言うとHIV?感染するとどうなる?U=Uとは

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この記事で伝えたい事

 

みなさんゲイといえばHIV(エイズ)と言うワードが頭に浮かんでくる人も多いのではないでしょうか?

 

実際のところ、このキーワードはゲイだけでなくどんなカップルにも関係するトピックだと思います。

 

ゲイの世界では「知ってて当たり前でしょ?」みたいなノリをちょいちょい見かけますが、実際ふんわり知識があるだけでしっかりとした知識じゃなかったりすることが多いです。

 

今回はそんな「ふわふわ」した物を「しっかり」とした知識に変えて、楽しい人生を送っていこう!そんな記事です。

 

 

 

もくじ

 

 

HIVとは

HIVエイズ」こんな認識の人いますか?

 

僕です(笑)

過去の僕はHIVエイズと思っていましたが、実はそうではないんです。

 

じゃぁ一体なんなの?と言うところから解説していこうと思います。

 

 

ヒト免疫不全ウイルス

HIVとは「ヒト免疫不全ウイルス(Human Immuno Deficiency Virus)」と言うウイルスの事を英語の頭文字を取ってHIVといいます。

 

HIVはあくまでウイルスの名前なのでエイズではありません。

 

このウイルスは、CD4陽性リンパ球という細胞を破壊してしまうウイルスです。

 

CD4陽性リンパ球とは、白血球の一種で免疫の中心的役割を担う細胞です。

この細胞が破壊されてしまうことでいろいろな病気を引き起こしてしまうというわけなんですね。

 

ちなみにHIVは人間以外には感染しないので、自分がHIV感染者だったとしてもペットなどに感染することはありません。

 

エイズ

続いてエイズ(AIDS)ですが、こちらは「後天性免疫不全症候群(Acquired Immuno deficiency Syndrome)」という病気の名前をいいます。AIDSはその英語の頭文字から来ています。

 

これらを踏まえると、「HIVというウイルスに感染すると、エイズという病気を発症する」ということなんです。

 

なので「HIV= エイズ」じゃない、ということがわかってもらえたと思います。

 

症状

エイズを発症するとどうなってしまうのか、よく聞くのは「免疫力の低下」

正直これくらいしか知らない人多いのではないでしょうか?

 

エイズHIVに感染してから4段階のフェーズがあり、それぞれの症状が違います。

 

1、感染したばかりの頃

人によって風邪に似た症状が出ますが、ほとんどの人は何も症状が出ません。

 

2、無症候性キャリア

HIVに感染してから平均10年間(治療無し)は症状が出ない期間があります。これを無症候性キャリアといいます。2年で症状が出始めたりすることもあるので、人によって様々です。

 

3、エイズ関連症候群

無症状の状態を過ぎると、口の中に白い斑点が出たり、下痢が続いたり、発熱、発汗が続き、急激に体重が減少するなどの症状が現れることがあります。

 

4、エイズ(AIDS)

ここまで治療無しで来てしまうと健康な人間だと感染しないような病気(日和見感染症、カリニ肺炎、悪性腫瘍、神経障害など…)を発症してしまいます。

厚生労働省では決められた23の疾患のうち1つでも発症するとエイズ期としています。

 

感染経路は?

感染するとどうなるかわかったところで、どうやってHIVに感染してしまうのか。

これをしっかり理解していれば感染リスクをかなり減らせるので「しっかり」知識にしちゃいましょう!

 

性的接触

HIV感染者の精液や血液、膣分泌液にはHIVを含んでいます。

それが性器や肛門にできてしまった傷口などから感染する場合があります。

行為をするときは必ずコンドームを忘れずに!

 

血液感染

HIV感染者の血液が傷口の粘膜などに触れたり、注射器を使いまわしたりしてしまうと感染してしまいます。 

 

母子感染

 母親がHIV感染者だった場合に出産前後、授乳した時に感染します。

 

 

感染するとどうなる?

続いてはもし、感染してしまったらどうなってしまうのか。

現段階ではHIVに感染してしまうと、体内からHIVを完全に撃退するのは不可能とされています。

 

そんなウイルスにどう立ち向かっていくのか、まとめてみました。

 

 

HIVの治療費は月20万!?

 HIVに感染してしまうと1ヶ月に20万円もの費用がかかると言われています。

そんな金額払える人ってめちゃくちゃ少ないですよね。

 

不安にならなくて大丈夫です!実はきちんと手続きをすると「1ヶ月1万円〜2万円程度」に抑えることができます。

 

日本にはHIV感染者の医療負担を軽減する制度があります。

 

 

障害者認定を受けられる

見出しの通り、HIVの検査を行って陽性と診断された場合、障害者認定を受けることができるんです!

 

その他にもエイズ患者の医療費を軽減する制度はいろいろあります。

身体障害者手帳」「自立支援医療(更生医療)」「重度障害者医療費助成制度(障害者医療)」「高額療養費制度」…

 

これらの精度を利用することで普段の生活を維持したまま過ごすことができます。

 

 

生活の変化

 HIVに感染してしまうと実際の生活面はどう変わるのでしょうか?

おそらくこの疑問に関しても多くの人が知っていると思いますが、ご想像の通り

 

「大きな変化はありません。」

 

今までと同じ生活ができます。

きちんと通院して、処方された薬を決められた周期で服用する。

これさえ守っていれば生活がぐずれてしまう事はありません。

 

 

「U=U」とは

これまではなんとなく知っていた情報ばかりだった人もいると思います。

「U=U」という単語を知っている人は少ないと思います。

 

「U=U」とは、HIV陽性であっても血中のウイルスが検出限界値以下であれば、パートナーへ移してしまう事がないと科学的に証明されました。

これを英語にした物を「U=U」(Undetectable = Untransmittable)といいます。

 

検出限界値とは、血中のウイルスが検出できないくらいの数値である事をいいます。

 

実はエイズの治療をしっかり行う事で感染者の「90%は健康な状態」さらにそのうちの「70%はHIVウイルスが検出限界値以下」だったという調査結果もあると言われています。

 

寿命に関する調査結果も出ていて、早期治療を開始した人の平均寿命は70歳以上というデータもあります。

 

もしHIV陽性になったとしてもちゃんとした治療をする事で長生き、しかも普通の生活が送れるんです!

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

 

HIVについていろいろと書きましたが、僕が思う一番大切な事はHIVとしっかり向き合っていく事だと思います。

 

感染していない人は予防をしっかり行う、感染している人はそれを相手にちゃんと伝える。

 

やってからじゃもう遅い、相手の事を思って予防するのがマナーだと僕は思います。